注文住宅で失敗した実例を紹介します。
注文住宅は、自分たちの希望を取り入れやすいのが最大の魅力ですが、建売住宅のように完成した家を見てから購入することができないため、完成後に後悔するケースは決して珍しくありません。
しかし、過去の失敗例を参考にすれば、完成後に後悔するリスクを減らすことは十分に可能です。
注文住宅で失敗しがちなポイントとしてまず挙げられるのは、間取りに関するものです。例えば、子どもが生まれて部屋数が足りなくなったり、子どもが成長して手狭になったりするケースは少なくありません。そのため、現在のことだけでなく将来的に家族が増えることも十分に考慮した上で、部屋数や設備を検討することが大切です。
また、生活動線を考えなかった結果、不便な間取りになってしまったという失敗例もよく見られます。例えば、寝室が2階にあるもものトイレを1階にしか設置しなかった結果、夜間にトイレに行くのが面倒というケースや、部屋のドアと収納の扉を同時にあけるとぶつかってしまうというケース、2階のベランダに洗濯物を干すために洗濯物を持って2階に上がるのが大変というケースなどが挙げられます。
これらの失敗を防ぐには、家族全員の朝から夜までの動線を確認するとともに、家具や荷物の置き場所、家族だけでなく来客の動線についても確認しておくことが重要です。
加えて、収納スペースも注文住宅で失敗しやすいポイントです。例えば、玄関の収納スペースに関しては、壁面収納を作ったものの手が届かない上の方は使っていないというケースや、棚割りを細かくしすぎてしまって傘やブーツを収納できないといったケースが多く、シューズクロークを設置すればよかったと後悔する方が少なくありません。
また、小屋裏収納を作ったものの、出入口が狭いために大きな荷物を収納できない、階段が急で使いにくいといった失敗例も多いです。一般的に収納スペースは延床面積の10~20%が目安とされていますが、スペースだけを確保しても実際に使える収納でなければ後悔することになるため、何をどこに収納するのかを十分に意識することが重要です。
さらに、オープンキッチンにしたものの間仕切りがないために、ニオイが気になったり冷暖房の効率が悪くなったりするケースや、防犯上の観点から窓がないお風呂にしたものの、湿気がこもってカビが生えやすいといったケースもあります。
また、家具を置いたらコンセントが隠れてしまった、家電を置きたい場所にコンセントがないといったコンセントに関する失敗も多くの方が経験しています。
その他にも、ドアを開けた裏側に照明スイッチがあるため使いにくいといった照明スイッチに関する失敗もありがちです。
注文住宅で失敗しやすいポイントは多数ありますが、実際に合った失敗例を参考にすれば同じような失敗を防ぐことが可能なので、様々な失敗例を参考に家づくりを進めていきましょう。